日焼けのメカニズム、メラニン生成のメカニズム

日焼けは美肌の大敵ですが、そもそもなぜ紫外線を浴びると肌が黒くなるのかご存知でしょうか?効果的に肌を守るには、身体の機能に関する正しい知識を持つことが大切です。今回は日焼けやメラニン生成のメカニズムについてご紹介しましょう。

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日焼けするとなぜ黒くなる?

日焼けと一口に言っても、その症状は大きく「サンバーン」と「サンタン」という2種類に分けられます。日焼けによって肌が黒くなるのは「サンタン」の症状です。
紫外線は体内の細胞を破壊する有害な光線。肌が紫外線を浴びると、まずは紫外線が体内に侵入しないよう角質を厚くして反射しようとします。それでも防ぎきれなかった紫外線が肌に侵入してくると、そのダメージから細胞を守るために「メラニン」がたくさん分泌されます。メラニンは黒色や褐色などの色素。この色素が増えることで、日に焼けた部分の肌が黒くなってしまうのです。つまり、メラニン色素の生成が肌の色を決める鍵と言えるでしょう。
逆に「サンバーン」とは、肌が赤くなる症状のこと。真夏の海などで起こる、ヒリヒリとした痛みや熱を伴った一時的な日焼けはこちらを指します。サンタンの前段階でもあり、急激にエネルギーの強い紫外線(UVB)を浴びることで起こります。

メラニン生成のメカニズム

メラニンは肌の「メラノサイト」という細胞から生成されます。一体どういったメカニズムで生成されるのでしょうか。
まず人間の肌は、外側にある「表皮」と内側にある「真皮」に分けられます。表皮はわずか0.06~0.6mmしかありませんが、外側から順に「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層で構成されています。メラノサイトがあるのは、表皮の一番深い部分の基底層。有棘層のケラチノサイトから「メラニンを作れ」と指令を受けることで、メラニンの合成を行います。
ちなみにケラチノサイトとは、表皮の90%を占める重要な細胞です。他の細胞と情報伝達を行い、ターンオーバーによって働きや形を変えていきます。肌が紫外線の刺激を受けるとケラチノサイトからメラニン合成を促す情報伝達物質が出され、その指令を受け取ったメラノサイトが活性化してメラニンを作るというわけです。
メラニンの基は、チロシンというアミノ酸。メラノサイトの中のチロシナーゼという酸化酵素の働きによってチロシンが酸化され、メラニンが合成されます。そして合成されたメラニンはメラノサイトから腕のように伸びた樹枝状突起を通って、ケラチノサイトに受け渡されます。こうやって表皮細胞にメラニン色素が増えていき、徐々に肌が黒くなっていくのです。

通常メラニンはターンオーバーによって排出される

一度作られたメラニンは、ずっと肌に留まるというわけではありません。通常は肌のターンオーバーによって、黒くなった肌も少しずつ元の肌色に戻っていきます。
基底層で生まれたケラチノサイトは、形を変えながら約2週間かけて、新たに生まれた細胞に肌の表面まで押し上げられていきます。角質層に達すると、今度は約2週間そこにとどまってから最後に剥がれ落ちていきます。生成されたメラニンはケラチノサイトに取り込まれるので、通常は一緒に体外排出されるでしょう。健康な肌であれば、基本的には色素沈着はしません。
しかし肌のターンオーバーが正常でない場合、うまく色素が排出されずにシミやそばかすとなってしまいます。ターンオーバーの異常の主な原因は、紫外線やストレス、肌への刺激など。過剰なダメージがターンオーバーを乱す原因となるので、なるべく肌への負荷を減らしてあげる対策が必要となります。

今までなんとなく「紫外線を浴びると日焼けする」というイメージを持っていた方も、どういったメカニズムのもとで肌が黒くなるのか把握できたのではないでしょうか。特に紫外線は、肌にダメージを与えて日焼けを促す大きな要因。日焼け止めなどを使って、しっかり対策をしていきましょう。


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