メラニンには肌を守る強い味方?それとも色素沈着のもとになる敵?

色素沈着を起こし、シミを作る原因として知られるメラニンは、透き通るような美しい肌を求める女性には嫌われています。しかし本当にメラニンは敵であり排除するべき対象なのでしょうか?今回はメラニンの役割や性質についてご紹介しましょう。

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メラニンは敵ではない!?

確かにメラニンは、肌に色素沈着を起こす大きな原因となるものです。そのため特に女性から悪者・不要の物と思われがち。しかし、実は肌を守るという重要な役割を担っています。
メラニンの役目とは、紫外線の攻撃から細胞を守ること。紫外線のエネルギーは人体にとって有害で、肌の奥まで浸透するとDNAを破壊してしまいます。その結果コラーゲンやエラスチン繊維が変性してシワやたるみが進んだり、最悪の場合は皮膚がんになってしまったりするでしょう。
それを防ぐために活躍するのがメラニンです。紫外線の刺激を肌が感知すると、表皮の基底層にあるメラノサイトが活性化し、メラニン色素をたくさん生成します。メラニンは言わばバリアのような存在。これ以上肌の奥に紫外線を通さないよう、シャットアウトしてくれます。つまり肌の病気や肌トラブルを防ぐために必要なものだと言えるでしょう。
実際メラニン色素の少ない白人は、メラニン色素の多い黒人よりも見た目の老化が進みやすく、また皮膚がんの発生率が圧倒的に高いと言われています。

色素沈着は紫外線だけが原因ではない

真夏に日焼けをしても、冬になる頃にはすっかり元の肌色に戻ったという体験をしたことのある方も多いでしょう。メラニン色素は、通常ずっと肌に留まるものではありません。紫外線量が少なくなってくるとメラニンを生成する必要がなくなります。そして肌のターンオーバーによって徐々に角質層へと押し上げられ、最終的には角質と一緒に剥がれ落ちていきます。基本的には約4週間で体外へ排出されると言われています。
しかし肌の新陳代謝が正常でないと、このサイクルがうまくいきません。紫外線が少なくなっても一部でメラニンを作り続けたり、生成されたメラニンが排出されずに肌に留まったりします。これがシミができる理由です。その原因は、紫外線をはじめストレスや睡眠不足、暴飲暴食による栄養バランスの偏り、間違ったスキンケアなど様々。過剰なメラニンの生成は確かに色素沈着の原因となりますが、紫外線だけでなく肌の健康状態にも左右されると言えるでしょう。

美白化粧品を使うならしっかりと紫外線対策を

「シミは絶対に作りたくない」と美白効果のある基礎化粧品を使っている方は多いでしょう。しかし多くの美白化粧品には、メラニンを生成しにくくする成分が含まれています。メラニンは細胞のダメージを抑える役割を果たす色素。メラニンが作られない状態で紫外線を浴びれば、肌は当然ダメージを受けやすくなるでしょう。
美白化粧品を使うことが悪いのではありません。美白化粧品「だけ」に頼るのが問題なのです。美白化粧品を使うなら、同時に紫外線をシャットアウトする対策にもより力を入れましょう。日焼け止めなどを併用して、しっかり紫外線対策を行ってください。紫外線を浴びる量が少なければ、そもそもメラニンがたくさん生成されることもありません。少ない量のメラニンなら、肌の正常なターンオーバーによって自然と体外へ排出されます。
美白化粧品を使う方こそ、併せて適切に紫外線をカットする方法をとることが大切です。

メラニンは確かに色素沈着の原因となるものですが、人体に全く不要であるかというとそうではありません。美肌と健康の両方を維持したいなら、紫外線を浴びないようにすることや、新陳代謝を正常に保つための健康管理も必要となります。メラニンの役割を理解し、バランス良く付き合っていきましょう。


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